塗替えのトラブル回避は消費者側の自己防衛で

塗替えのトラブル回避は消費者側の自己防衛で

塗り替え工事のトラブルを回避する方法について、具体的なことを交えながらご紹介しよう。

塗装工事をするうえで、業者選びという一番最初の段階で失敗しないためには、「トラブル事例を知り、知識をつける」ということが何よりも有効なのである。

消費者の心構え

初めてのラーメン屋に入るまで、食べて見なければうまいかどうかは分からない。

たとえ期待はずれの工事だったとしても

たとえそれが期待外れの味だったとしても、既に味が分かったので、次回からはもう行くことが事ない。

しかし、満足いく塗り替えをする業者かどうかわからないけど、たとえ期待はずれの工事だったとしても、工事がいい加減だとわかったので、次回からはもう頼む事は無い、とそれだけで済むだろうか。

そんな心構えで塗り替えをする人などいないと思うが、塗り替えトラブルの多さを考えると、本当にそうなのかも疑問にも思えてしまう。

もちろん全面的に業者側に非があるのは言うまでも無いが、もう業者側だけの責任にして、塗り替えトラブルを回避する事はできなくなっている。そうなれば消費者側の防衛で、トラブルを回避して自分の資産を守り維持していかなければならない。

納得いくことではないかも知れないが、これだけ塗り替えのトラブルが続出している現状と言うのを知りながらも、塗り替えの失敗につながってしまうのは、そのような仕事をする業者を選んだ消費者にも、落ち度があったと言われても過言ではなくなってきている。

塗り替えの知識がないために

知り合いのリフォーム会社社長がお客さんを尋ね、所々ペンキがはがれかかっていたのを見た。

「最近、塗装の営業が頻繁に来る」とお客さんがこぼしていた。その家が塗り替えしたのは三年前。社長のところで工事した訳ではないのだが、これは典型的な例。

その家が塗り替えしたのは三年前

そんな業者は勘弁して欲しいと誰もが思う。

同時に「あたりかまわず業者を選んだからではないか」「よく話を聞かないで契約したからだ」とも思う。

しかし違う。自分なりに業者を選んで、事前によく話をして、納得してからでもこうなる。

しかもその工事をしたのは有名な会社。ヒビやかび、藻、汚れなどの原因から、長持ちするキレイな家を想像して塗り替えをするものの、キレイな塗装=長持ちする塗装、という誤解により、完成時は満足しても、三年後には同じ症状が再度発生し、ようやくお金をドブに捨てたと、はじめて気づき後悔する。

その状況を生んだのは、売り手である業界が塗膜の重要性を教えてこなかったのが原因。消費者側について言えば、塗り替えの知識が無いために、その急所を突かれたかたちになる。

トラブル回避を一歩も二歩も先に

家に対して外見上の問題が大きければ大きいほど、塗り替えする以前とは、見栄えが極端にキレイになり満足感に浸る。

しかし塗装という工事のカラクリを知るようになると、キレイに見えてはずの家が、満足とは程遠い工事だったという事が確認出来るようになってしまう。

塗り替えの知識が丁寧さを増す

建売に多い欠陥住宅。基礎から柱までの間にすき間があったり、その間にクズの木材をはさんだりと言う話が耐えないが、欠陥住宅をつかまされるのも、塗り替えに失敗するのも、それぞれの知識の無知、無学によるところが大部分。

それを防ぐには、工事を頼むあなたにも塗り替えの知識が要求される。

この自己防衛策は「業者の態度・人柄をよく見て信頼できる業者かどうかを判断しよう」というようなあいまいな方法ではないため、これを読もうとしているあなたは、この本の存在すら知らない人より、トラブル回避に対し、一歩も二歩も間違いなく先に進むようになる。

リストラ、デフレ、と叫ばれる不況にも関わらず、汗して貯めたお金を間違いなく確実に使うためにも、今までトラブルに巻き込まれた人と同じ手段を使って業者を選ぶのはもうやめて頂きたい。

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