壁と木部はちがう

壁と木部はちがう

さらに、壁と木部の塗料はちがう上、収縮する性質がある木部に適した塗料というのは、下塗りとの組み合わせ次第で十五年ほどもたせるものも中にはあるが、上塗り塗料だけで十年以上持たすものは今の所存在しない。

木部に適した塗料というのは

「うちの外観には木部がない」という家は、まず存在しないので、よほど選び抜いた塗料を使わなければいけなくなる。

普通、家電製品でもそうだが、保証と言うのは対象部分を無料で修理するもの。塗り替えの場合も対象部分を無料で補修するので、家まるごとはじめから塗装することはありえない。

塗装の性質上、時間がたつにつれ対象部分を補修すると、そのまわりとの差が、つや、色が多少なりとも必ず変わってくる。たとえその場所が補修されたとしても、他の場所も目に見えないだけで同じ症状が隠れている可能性が非常に高い。

そんな気苦労をする保証より、工事経過や塗り方の説明をしてもらったほうが、よほど満足できる塗り替えができる。

下塗りの時の説明、次に中塗りの時の説明、最後に上塗りの時の説明。あなたも職人と一緒に壁や木部などの前に立ち、塗っている部分を見て、説明を聞いたほうが保証よりも十倍意味があり、それは今の状況下では尚更。